千間台名倉整骨院

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星状神経節近傍照射療法

星状神経節近傍照射療法とは、人間の体はストレスを受けると、自律神経の中の交感神経が興奮し欠陥を縮めます。
血管が縮まると酸素や栄養素を運ぶ血液の流れが悪くなり、さまざまな痛みや体の変調を訴えるようになります。
このような症状を和らげるために、首(くび)の一箇所にスーパーライザーを照射する星状神経節近傍照射という治療法があります。
星状神経節近傍照射を受けると交感神経の興奮が緩和され、血流量が増加して免疫力や自然治癒力が高まり、痛みやアレルギー症状も改善します。
この治療法は痛みがなく、安全で副作用もない治療法のひとつです。

星状神経節近傍照射療法

自律神経ってどんなもの?

治療希望の患者さんはご相談ください。

当院では、星状神経節近傍照射療法に最高出力2200mWのスーパーライザーを使用しています。
スーパーライザーは、光の中でもっとも生体深達性の高い波長帯の光(0.6μm~1.6μm)を、最高出力2200mWでスポット状に照射することを可能にした始めての光線治療器で、安全であり正確に星状神経節を捉えます。
ペインクリニックで最も多く用いられる神経ブロック療法の一つに星状神経節ブロックがあります。
星状神経節には、頭・顔面・首・上肢・胸・心臓・気管支・肺などを支配している交感神経が集まっていて(交感神経の塊=ツボ)、交感神経の過緊張は、血液の循環障害、ホルモンの分泌の乱れ、免疫力の低下など体の健康を保つ根本の仕組みを混乱させるために、さまざまな病気や症状を引き起こします。(特にストレスは交感神経過緊張を起こします)
星状神経節ブロックは、局所麻酔剤を注入し交感神経の作用を遮断する療法で、さまざまな効果を期待できまる反面、この手技を行うには針を刺す角度、深さなど非常に難しく、肺や上腕神経を傷つける可能性もあり熟練を要します。
スーパーライザーから照射された光エネルギーは、局所において熱エネルギーに転換されますが、組織を傷つけることなく、痛みもありません。
スーパーライザーを星状神経節に照射することによって、神経の遮断まではできませんが、星状神経節ブロックと同じように交感神経の緊張を緩和し、血流改善が可能となります。
感覚的には無感覚もしくは鍼や温灸のような心地よい刺激感、温感を感じる程度ですが、人によっては治療後に湯あたりしたようなダルさが出る場合がありますが心配はありません。
当院では、骨折や捻挫の疼痛緩和や頚部・肩関節・上肢の筋緊張を緩める目的で星状神経節にアプローチしていますが、免疫力向上など多くの可能性を秘めていると思います。
感覚的には何も感じなくても必ず変化が出てきますので、根気良く治療を受けてみて下さい。

(参考)
疼痛緩和や鎮痛効果、筋緊張緩和などの、他に下記のような自律神経系の症例にも適応

全身

自律神経失調症・本態性高・低血圧症・甲状腺機能亢進・低下症・神経性食思異常症・起立性調節障害・乗り物酔い・立ちくらみ・恐慌性障害・かぜ予防・不眠症・全身多汗症・アトピー性皮膚炎・全身性白癬症・皮膚掻痒症・脂漏性皮膚炎・脳卒中後痛・慢性関節リウマチ・術後合併症・多発性硬化症・シェーグレン症候群・重症筋無力症・掌蹠膿疱症・帯状疱疹・単純疱疹・伝染性単核球症・慢性疲労症候群・反射性交感神経性萎縮症(カウザルギー、幻肢痛、断端症)

頭部

頭痛(偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎)・脳血管攣縮・脳血栓・脳梗塞・脱毛症

顔面

末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性顔面神経麻痺)・顔面痛(非定型顔面痛・咀嚼筋症候群、顎関節症)

眼科領域

網膜血管閉塞症・網膜色素変性症・ブドウ膜炎・視神経炎・類嚢胞黄斑浮腫・角膜ヘルパス・角膜潰瘍・緑内障・アレルギー性結膜炎・瞳孔緊張症・飛蚊症・眼精疲労・VDT症候群・屈折異常

耳鼻科領域

アレルギー性鼻炎・鼻茸症・慢性副鼻腔炎・急性副鼻腔炎・突発性難聴・滲出性中耳炎・メニエール病・良性発作性頭位眩暈・鼻閉塞・扁桃炎・耳鳴り・咽喉頭異常感症・嗅覚障害・いびき

外科・整形外科

捻挫・骨折・腱鞘炎・靱帯損傷などによる疼痛、関節炎、リウマチ、筋肉痛、腰痛、頚肩腕症候群、肩関節周囲炎

口腔

抜歯後痛・舌痛症・口内炎・舌炎・歯肉炎・口唇炎顎関節症・咀嚼筋症候群・歯槽膿漏

頚肩上肢

上肢血行障害(レイノー病、レイノー症候群、急性動脈閉塞症・バージャー病)・頚肩腕症候群・外傷性頚部症候群・胸郭出口症候群・肩関節周囲炎・術後性浮腫(乳房切断後症候群)・テニス肘・腱鞘炎・頚椎症・腕神経ニューロパチー(外傷性、術後)・強皮症・関節炎・掌蹠多汗症・凍傷・凍瘡・肩こり・爪甲縦裂症・爪甲層状分裂症

循環器

心筋梗塞・狭心症・洞性頻脈・神経性循環無力症

呼吸器

慢性気管支炎・肺栓塞・肺水腫・過換気症候群・気管支喘息

消化器

過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・消化性潰瘍・便秘・下痢・ダンピング症候群・痔核

女性生殖器

月経異常・月経前緊張症・月経困難症・更年期障害・子宮摘出後自律神経失調症・女性不妊・つわり

泌尿器

神経性頻尿・インポテンス・尿失禁・夜尿症・腎孟腎炎・ネフローゼ症候群・Ig-A腎症・遊走腎・前立腺炎・男性不妊

下肢

足白癬・爪白癬・あかぎれ・凍傷・凍瘡・肢端紅痛症・鶏眼

皆さんの中でこんな経験はないでしょうか?
肩こりやめまい、食欲不振など身体のあちこちに変調があり、あわてて病院で検査するも、先生からは『異常ありません』の一言。薬をもらって飲んでみたけれど、症状は改善しない……。
これは、体からのSOSかもしれません。
よくわからない自律神経を簡単に解説いたします。

1.自律神経は2種類

人間の身体は心臓、肺、筋肉など、さまざまなパーツが集まって出来ています。
それらパーツの働きを指示するのが脳であり、指示を伝達するのが神経です。図1を御覧いただくとお分かりのように、『自分の意思でコントロールできない器官』に関わり、体の内部や、周りの環境の変化に応じて生命維持機能を調整するのが脳の視床下部であり、そして自律神経と呼ばれるものです。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。

図1.神経の種類

図1.神経の種類

この二つは、車のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)に例えられます。内、外部の変化によって交感神経が優位になると、体の器官はそれに対応するように活動を起こし、逆に副交感神経が優位になると、器官は休息をとる状態になっていきます。つまり、人間が活動するときは、交感神経、休む時は副交感神経が働きます。
人間に身体はこの2つの神経バランスで生命を維持しているのです(表1)。

表1 各器官別交感神経と副交感神経の働きの一例

交感神経器官副交感神経
促進(興奮)精神状態リラックス
上がる基礎代謝変化せず
促進呼吸運動抑制
心拍数増加心臓心拍数減少
上昇血圧下降
拡大汗腺変わらす
抑制消化器(胃・腸等)促進

2.自律神経とストレス

前のところで、『内部、外部の変化によって』と書きましたが、この変化とはストレスと言い換えることも出来ます。
例えば気温の変化というストレスは交感神経を活発にして発汗を促進、または抑制して体温を一定にしようとします。
このように自律神経はストレスと密接に関連しており、これは身体だけでなく心のストレスに対しても同様です。
現代はストレス社会。仕事上の人間関係や、時間や責任に追われる日常から知らないうちに発生する精神的ストレスは想像以上です。

さらに、人間も自然の一部ですので、本来ならば朝起きて、昼活動し、夜は休息をとる、といった自然のライフワークが望ましいのですが、なかなかそうはいかないものです。そして、自然のサイクルに反した生活環境を繰り返すと、常に交感神経が優位の状態になります。この状態は、先程の車に例えればアクセルが踏みっぱなしの状態。そうなれば、エンジンなどに大きな負担が掛かり、故障しかねません、つまり交感神経優位の状態が続くことから起こる肉体的な変調、これが自律神経失調症と呼ばれるものです。ちなみに症状的にうつ病、心身症と混同される場合がありますが、これについては表2を御覧ください。

表2 自律神経失調症と類似した病気の違い

自律神経
失調症
ストレスを原因とし、自律神経から来る各器官の変調だが、各器官に病的な異常が見当たらす、著しい精神的障害が無いもの。
心身症ストレスのうち心理、社会的要因が大きく関与した各器官の変調であり、しかも各器官に病的な異常が認められるもの。
うつ病脳内伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンうつ病等)の減少が原因と考えられる、精神、肉体の変調

3.治るも治らないも自分次第

それでは自分が自律神経失調症だとしたらどのようにしたら良いのでしょうか? もちろん専門の医師の診察を受けるのが第一です。
最近では、心と体の両面から治療を行う『心療内科』があり、そこで投薬や、ストレスの原因を見つけ取り除くための、心理療法を行います。また星状神経節ブロック療法なども有効です。

同時に自分自身を見つめ直し、意識や生活を変えることで改善していくことも治療につながります。
例えば、規則正しい生活を心がけ、仕事(勉強)するときはする。遊ぶときは、運動や、趣味を見つけそれに打ち込む。休むときはしっかり休むというように生活にメリハリを付けること。
そして、物事を前向きに考える、俗に言うポジティブシンキングの発想も大切です。慣れないうちは、取り組みにくい事もあると思いますが、無理をする必要はありません。心をゆったりとリラックスさせて、少しづつ出来ることを見つけ、ゆっくりと取り組みましょう。

表3 病医院での自律神経失調症の治療法

薬物療法頭痛やめまい不安感等心身に出ている症状を薬によって緩和、改善する。
心理療法ストレスの要因を探り、ストレスへの対応力を高め、心身の安定を図る。
理学療法体に出ている症状を和らげる為に行われる指圧、マッサージ、温熱療法、星状神経節ブロック療法等。
生活指導食習慣、生活習慣、活動と休憩のバランスを見直し、改善を指導する。

現代社会で生活する私たちの身の回りには、自律神経失調症を触発する要因がたくさん渦巻いています。
誰もが発症の可能性を持っているのです。何か変調を感じたら、ちょっと立ち止まり、深呼吸をして、生活を見め直してみてはいかがでしょうか。新しい自分に出会えるチャンスになるかもしれません。

体の不調だけでなくこんな症状が出ていたら要注意です

○意欲低下、無気力感がある

 

何もやる気がおきない。仕事だけでなく日常行動(入浴、洗顔等)も億劫になる

○集中力、記憶力の低下

 

物事に集中できず、少し前のことも思い出せず、日常生活に支障がでる

○情緒不安定

 

ちょっとした事で急に怒りだしたり、急に悲しい感情が湧いて泣きたくなる

○不安感、優うつ感

 

長い期間落ち込んだり、気分の切り替えが出来ない、不安感を感じる